ガラスボトムディッシュ
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接着性向上と低毒性を実現した新接着剤を採用
プラスティックディッシュとガラスとの接着に使用する接着剤はボトムディッシュを製造する上で必要不可欠な材料であります。しかし、従来のボトムディッシュでは細胞により相性が悪い事がありました。今回、接着剤の見直しを行い評価・選択し新たにリニューアル致しました。
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細胞の接着を強めるポリリジンコート、コラーゲンコートを用意
神経細胞やプライマリーカルチャーのように強い接着性を要求する場合にはポリリジンをコートしたものが有効です。また、ノンコート品はお客様にてコラーゲン、ラミニン等をコートすることもできます。更に、従来よりご要望が多いコラーゲンコートディッシュを新発売しました。
ポリリジンでは接着が不十分な細胞に対し非常に有効です。いずれも滅菌処理が施されており、そのままご使用いただくことができます。
注意: 滅菌処理が施されておりますが無菌ではありません。 -
高倍率観察に最適なカバーグラス厚No.1Sをラインナップ
従来はNo.0とNo.1Sのカバーグラスを使用しておりましたが高倍率の対物レンズを使用する実験が増加しました。この実験系に合わせるため、No.1Sカバーを貼り付けた製品を充実致しました。
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組織培養の各種研究に最適
蛍光タンパク質の観察
目的のタンパク質遺伝子とGFP(green fl uorescent protein)遺伝子を融合させた遺伝子をHeLa細胞等にマイクロインジェクション等で細胞核に導入し、発現する融合タンパク質の挙動をGFPの蛍光で観察する方法です。
細胞内のカルシウムイオン分布の解析
多くの生理現象の要因となる細胞内のカルシウムイオン(Ca2+)濃度を解析する研究が増えてきています。この研究には、細胞透過性のカルシウム指示薬が用いられますが、そのほとんどが蛍光による分析です。生体細胞のカルシウムイオン分布を解析するには、共焦点の蛍光画像が重要となっています。
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ガラス表面の親水化を実現
従来製品のガラス表面は疎水性となっており、コーティングや細胞接着に障害がありました。マツナミ独自の表面処理技術により、ガラス表面の親水化を実現しました。
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ラボ内でのコートがより容易に
従来製品のガラス表面は疎水性となっており、ラボ内でのコーティングがタイヘン。
新型ディッシュはガラス表面が親水性のため、コーティングがカンタンです。使用用途例1 観察像結果
使用条件: HeLa細胞を培養し蛍光色素で染色、落射式蛍光顕微鏡で観察(対物レンズ100倍)
使用用途例2 コートによる接着性の比較
表面の撥水性比較(左):培地(DMEM)200μL滴下して比較
細胞接着性の比較(右):ポリリジンコートしHEK293Tを播種し培養 -
受注生産で特注も可能です
お客様のご要望に合わせた穴径・貼り付けカバーに対応したカスタマイズが可能です。
商品一覧
商品コード | 品名 | カバー | カバー | コートタイプ | 包装 | 希望価格 |
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D11130H | 35㎜φディッシュ | No.1S( 0.16〜0.19) | 14㎜φ | ノンコート | 100ヶ入 | ¥27,000 |
D11140H | 35㎜φディッシュ | No.1S( 0.16〜0.19) | 27㎜φ | ノンコート | 50ヶ入 | ¥22,500 |
D11131H | 35㎜φディッシュ | No.1S( 0.16〜0.19) | 14㎜φ | ポリリジン | 100ヶ入 | ¥34,000 |
D11141H | 35㎜φディッシュ | No.1S( 0.16〜0.19) | 27㎜φ | ポリリジン | 50ヶ入 | ¥27,500 |
D11530H | 35㎜φイージーグリップディッシュ | No.1S( 0.16〜0.19) | 14㎜φ | ノンコート | 100ヶ入 | ¥27,000 |
D11531H | 35㎜φイージーグリップディッシュ | No.1S( 0.16〜0.19) | 14㎜φ | ポリリジン | 100ヶ入 | ¥34,000 |
D11134H | 35㎜φディッシュ | No.1S( 0.16〜0.19) | 14㎜φ | コラーゲンコート | 30ヶ入 | ¥17,700 |
D910400 | 50㎜φディッシュ | No.1Sガラス | 27㎜φ | ノンコート | 30ヶ入 | ¥25,500 |
D911600 | 50mmφディッシュ | No.1S(0.16~0.19) | 39㎜φ | ノンコート | 30ヶ入 | ¥25,500 |